2026.10.05 公開

デザインの4原則とは|バナーで学ぶ基本

デザインの4原則とは|バナーで学ぶ基本

この記事でわかること

  • デザインが変に見える原因を、4つの視点から見つけられる
  • バナーや資料を、順番に沿って自分で直せる

デザインが「なんか変」だと感じても、どこを直せばいいのかわからないことがあります。デザインの4原則を知ると、変に見える原因を言葉で説明できるようになります。この記事では、1枚のバナー※1をSTEPごとに直しながら、4原則を紹介します。

4原則を使う前のバナー(イメージ図)
文字が同じ間隔・似た大きさで並び、どこから読めばいいのかわからない
ハコマル

ハコマル

センスがなくても大丈夫だよ!ルールに沿って1つずつ直していこうね

※1:バナー…Webサイトや広告に置く、リンク付きの画像。

デザインの4原則の全体像

直したいところが決まっている場合は、次の表から使う原則と解説を探してください。

やりたいこと 使う原則 解説
関係のあるものをまとめる 近接 STEP1
端をそろえる 整列 STEP2
見た目に統一感を出す 反復 STEP3
見せたいものを目立たせる コントラスト STEP4
「なんか変」を見つける 4原則すべて チェック

デザインの4原則は、Robin Williams著『ノンデザイナーズ・デザインブック』で紹介されている考え方です。この本が最初に提示したとされています。

この記事では、書籍の章と同じ順番で、冒頭のバナーに原則を1つずつ重ねていきます。前のSTEPの結果を次のSTEPで使うので、初めての人は目次の順に読み進めてください。

STEP1:関係のあるものを近づける

近接は、関係のあるものを近づけて、ひとつのかたまりにする原則です。近くにある要素は、同じグループだと受け取られます。余白の量を変えることで、「まとめる」「分ける」を伝えます。

よくある失敗 直し方
すべての要素が同じ間隔で並んでいる 関係のあるものは近づけ、かたまりの間は広く空ける
関係のないものが近くに並んでいる 必要な情報が埋もれるため、別のかたまりに分ける
関係のあるものが離れている 関係がないと見なされて見落とされるため、近づける

例えばバナーでは、キャッチコピーと補足、割引率と期間、ボタンを、それぞれのかたまりにまとめます。

かたまりに分けたバナー(イメージ図)
余白だけで4つのかたまりに分かれ、内容の区切りが見えるようになった
ハコマル

ハコマル

線や枠で区切らなくても、余白だけでグループは作れるんだね!

STEP2:端をそろえる

整列は、要素の端を「見えない線」にそろえて置く原則です。左揃えを基本にして、中央揃えは多用しないようにします。

よくある失敗 直し方
行ごとに、左・中央・右とそろえ方が違う そろえ方を1つに決めて、すべての行に使う
なんとなく中央揃えにしている 左揃えを基本にする
文字とロゴの端がずれている 文字の端とロゴの端を、同じ線に合わせる

例えばバナーでは、文字の左端をそろえ、ロゴやボタンの端も同じ線に合わせます。

左端をそろえたバナー(イメージ図)
左端に1本の線ができ、上から下へ迷わず読めるようになった
ハコマル

ハコマル

そろえただけなのに、急に「ちゃんとした感じ」が出てきたね!

STEP3:同じ役割は同じ見た目にする

反復は、同じ役割の要素を同じ見た目にして、繰り返す原則です。色・サイズ・余白をそろえて繰り返すと、全体に統一感が出ます。

よくある失敗 直し方
行ごとに書体や色が違う 同じ種類の文字は、書体・色・サイズをそろえる
補足の文字の大きさがばらばら 補足の文字は、すべて同じ見た目にする
バナーごとにデザインが違う シリーズのバナーでは、同じ型を使う

例えばバナーでは、補足と期間はどちらも「補足の文字」なので、同じ色とサイズにします。

見た目をそろえたバナー(イメージ図)
書体と色がそろい、補足の文字が同じ役割だとひと目でわかる
ハコマル

ハコマル

すっきりしたけど、まだ主役がいない感じだね。最後のSTEPで仕上げよう!

STEP4:見せたいものを目立たせる

コントラストは、違うものにはっきりと差を付ける原則です。サイズ・太さ・色を変えて、見せたいものを目立たせます。

よくある失敗 直し方
すべての文字が同じくらいの大きさ いちばん伝えたい文字を、いちばん大きくする
差が少ししか付いていない サイズ・太さ・色で、はっきりと差を付ける
ボタンがまわりの文字に埋もれている ボタンだけを目立つ色にする

中途半端な差は、かえって見づらくなります。差を付けるときは、誰が見ても違いがわかるくらい大きく変えましょう。

例えばバナーでは、キャッチコピーをいちばん大きくし、ボタンだけを目立つ色にします。

強弱を付けたバナー(イメージ図)
キャッチコピー、割引率、ボタンの順に、自然と目が行くようになった
ハコマル

ハコマル

冒頭のバナーと見比べてみてね!文字の内容は1文字も変えていないよ

「なんか変」を4原則でチェックする

自分のサイトや資料が変に見えるときは、4原則を質問の形にして確認します。STEPと同じ順番で上から確かめると、直すところを見つけやすくなります。

直す前に確認する4つの質問

  • 関係のあるものが離れていないか(近接)
  • 端がそろっているか(整列)
  • 同じ役割なのに、見た目がばらばらになっていないか(反復)
  • いちばん見せたいものが目立っているか(コントラスト)
ハコマル

ハコマル

「なんか変」を言葉にできると、人のデザインを見るのも楽しくなるよ!

さいごに

まとめ

デザインの4原則は、近接・整列・反復・コントラストの4つです。1つずつ順番に重ねていくと、文字の内容を変えなくてもデザインは見やすくなります。

4原則でやること

  • 近接:関係のあるものを近づける
  • 整列:端を見えない線にそろえる
  • 反復:同じ役割は同じ見た目にする
  • コントラスト:見せたいものにはっきり差を付ける

まずは自分で作ったバナーや資料を、4つの質問で確認してみてください。

よくある質問

4原則は、どの順番で使えばいいですか?

この記事では、近接・整列・反復・コントラストの順に重ねています。『ノンデザイナーズ・デザインブック』の章も、同じ順番で並んでいます。

順番の考え方は「デザインの4原則の全体像」で解説しています。

中央揃えは使わないほうがいいですか?

使ってはいけないわけではありません。ただし、左揃えを基本にして、中央揃えは多用しないようにします。

そろえ方は「STEP2:端をそろえる」で解説しています。

文字を少し大きくしたのに、目立ちません

中途半端な差は、かえって見づらくなります。サイズ・太さ・色を、はっきり違いがわかるくらい変えましょう。

差の付け方は「STEP4:見せたいものを目立たせる」で解説しています。

4原則は、バナー以外にも使えますか?

使えます。『ノンデザイナーズ・デザインブック』の日本語版には、名刺・フライヤー・ウェブの作例も載っています。

参考にした公式情報

版元ドットコム 書誌情報

4原則が『ノンデザイナーズ・デザインブック』の章として並んでいることを確認できます。

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Nielsen Norman Group 解説記事

近くにある要素が同じグループとして受け取られることを確認できます(英語のページです)。

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