2026.10.02 公開 2026.10.18 更新

Web業界とは|勤務先の種類・仕事の流れ・4つの職種

Web業界とは|勤務先の種類・仕事の流れ・4つの職種

この記事で学べること

  • Web業界の全体像をつかめる
  • Webサイトが、誰の手でどんな順番で作られるかを説明できる

「Web業界って、どんな職種があるの?」「それぞれ、どんな仕事をするの?」と気になっても、全体が見えにくく、何から調べればいいか迷いますよね。

この記事では、Web業界の働く場所・仕事の流れ・職種を、つながりがわかる形で紹介します。どの会社で、誰が、どんな順番でWebサイトを作るのかがつかめます。

ハコマル

ハコマル

最初から全部を理解しなくて大丈夫だよ!「こんな仕事があるんだ」とわかれば十分だね

Web業界の全体像

「Web業界」は、Webサイトやインターネット上のサービスに関わる仕事をまとめた呼び方です。全体をつかむには、次の3つの視点で見ていくとわかりやすくなります。

Web業界を知る3つの視点(図解)
働く場所
どんな会社や立場で働くのか
▼ そこで進むのが
仕事の流れ
Webサイトが、どんな順番で作られるのか
▼ 工程ごとに担当するのが
職種
それぞれの工程を、誰が担当するのか
3つをセットで知ると、Web業界の仕組みが見えてくる

この後は、図の上から順に並んでいます。前の章が次の章の前提になるので、初めての人は上から読み進めてください。知りたいことが決まっている場合は、サイドバー(スマホは右下のボタン)の「目的から探す」から移動できます。

働く場所を知る

同じ職種でも、勤務先によって担当する仕事の範囲が変わります。

勤務先の種類を知る

Web業界の主な勤務先は、次の5種類です。

勤務先 やっていること
Web制作会社 依頼主のWebサイトを受注して作る
一般企業のWebサイト関連部門 自社のWebサイトを担当する
広告代理店・Webマーケティング会社 Web広告や集客を担当する
Webサービス会社 Webサービスを開発して提供する。受託で開発する会社もある
フリーランス 会社に属さず、個人で仕事を受ける。Webデザイナーに多い
ハコマル

ハコマル

いろいろなサイトを作る会社もあれば、1つのサイトを育てる会社もあるんだね

働き方の特徴を知る

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、Webデザイナー・Webディレクターの働き方には、次のような傾向があります。

Web業界の働き方の特徴

  • 20〜30歳代の人が多い
  • 週休二日制の会社が多く、テレワークができる会社も多い
  • 締め切り前やトラブルのときは、夜間や休日に作業することがある
  • インターネットの技術の進歩が速く、表現の幅が広がっている
ハコマル

ハコマル

ここで紹介したのは全体の傾向だよ!実際の働き方は会社ごとに違うんだね

出典:job tagの各職種のページ「労働条件の特徴」(ページ一覧)

仕事の流れをつかむ

Webサイトの制作は、依頼主との打ち合わせから始まり、公開後の運用まで続きます。

Webサイト制作の流れ(図解)
① 打ち合わせ
依頼主と、目的・内容・予算・納期を確認する
▼
② 企画
スタッフと話し合い、サイトのコンセプトを決める
▼
③ 設計
デザインやレイアウト、機能の仮案を作り、依頼主の了承を得る
▼
④ 制作
写真やイラストなどの素材を用意し、HTML・CSSなどでサイトを作る
▼
⑤ 確認
品質のチェックと動作確認を行い、必要な修正をする
▼
⑥ 公開
サイトをオープンする
▼
⑦ 運用
更新、アクセス解析、集客のための改善を続ける
黄色の工程はデザイナーとエンジニア、点線の工程はマーケターが中心になる

全体を通して指揮するのがディレクターです。なお、この順番はjob tagの仕事内容から整理したものです。実際の案件では、順番が前後したり、同時に進んだりする場合があります。

ハコマル

ハコマル

サイトは公開して終わりじゃないよ!公開したあとの運用も大事な仕事なんだね

出典:job tagの各職種のページ「どんな仕事?」(ページ一覧)

代表的な職種を知る

ここからは、4つの職種と、年収・求人倍率の統計を紹介します。

Webディレクター

Webディレクターは、受注から運用までの各段階で仕事を指揮する、Webサイト作りの「現場監督」です。

項目 内容
役割 企画・設計、制作の進行、運用までを指揮する
主な仕事 依頼主との打ち合わせ、コンセプト決め、スタッフへの指示、成果物のチェック、進捗と予算の管理
未経験からの入り方 学歴や資格は不要。ただし、デザイナーやプログラマーとして実務を積んでからなるのが一般的

似た職種に、売上と利益の責任者である「Webプロデューサー」があります。小規模な案件では、ディレクターが兼務することも多い職種です。

ハコマル

ハコマル

手を動かして作るより、人と話して進めるのが中心の仕事だね

出典:job tag「Webディレクター(Web制作会社)」

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトの企画やデザインを行う職種で、仕事の中心はデザインです。

項目 内容
役割 Webサイトの企画・デザインを行う
主な仕事 画面のデザインやレイアウトの作成、画像などの素材作り、HTML・CSSでの制作、動作確認、公開後の修正
未経験からの入り方 学歴や資格は不要。ただし、デザインの基礎知識と技術は必要。素材作りから始め、徐々にページ全体を担当する

関連する資格に、国の技能検定である「ウェブデザイン技能士」があります。

ハコマル

ハコマル

デザインだけでなく、HTMLやCSSを書く場面も多いよ!

出典:job tag「Webデザイナー(Web制作会社)」

Webエンジニア

Webエンジニアは、Webサービスをチームで設計して開発する職種です。

項目 内容
役割 Webサービスをチームで設計し、開発する
主な仕事 要件定義※1、設計、プログラミング、テスト、公開後の運用・保守
未経験からの入り方 学歴や資格は不要。職業訓練などを経て転職してくる若い社会人もいる

開発は、デザイナーなどを含む4〜6人ほどのチームで行うことが多いです。PHPやJavaScriptなどのプログラミング言語や、データベースの知識を使います。

ハコマル

ハコマル

作ったサービスをたくさんの人に使ってもらえるのが、この仕事のやりがいだよ!

※1:要件定義…どのようなWebサービスにするかを決める作業。

出典:job tag「システムエンジニア(Webサービス開発)」

Webマーケター

Webマーケターは、WebサイトやWebの技術を使って、集客や販売促進を行う職種です。

項目 内容
役割 Webを使って集客や販売促進を行う
主な仕事 SNS広告などの出稿、SEO※2、アクセス解析、解析結果をもとにした改善、レポートの作成
未経験からの入り方 学歴や資格は不要。中途採用が多く、Webデザイナーから転職する人もいる
ハコマル

ハコマル

結果が数字ですぐに見えるから、数字を見ながら工夫していく仕事だよ!

※2:SEO…検索エンジン最適化。検索結果で自分のサイトを見つけてもらいやすくする取り組み。

出典:job tag「Webマーケティング(ネット広告・販売促進)」

年収と求人倍率を比べる

job tagでは、職種ごとの年収と有効求人倍率※3が公表されています。

職種 年収 有効求人倍率
Webデザイナー 539.6万円 0.11
Webディレクター 583.3万円 0.39
Webエンジニア 578.5万円 2.54
Webマーケター 736.8万円 0.47

この数値は、その職種だけのものではなく、職種が属する大きな分類全体の統計です。例えばWebマーケターの数値は、「企画・調査事務員」という分類全体のものです。

年収は令和7年の賃金構造基本統計調査、有効求人倍率は令和7年度のハローワークの求人統計がもとになっています。民間の求人サイトの求人は、倍率に含まれていません。

ハコマル

ハコマル

数字はあくまで目安だよ!職種の特徴をつかむ参考くらいに見ておこうね

※3:有効求人倍率…仕事を探している人1人に対して、何件の求人があるかを示す数値。

出典:job tagの各職種のページ「統計データ」(ページ一覧)

さいごに

まとめ

Web業界は1つの産業ではなく、Webサイトやインターネット上のサービスに関わる仕事をまとめた呼び方です。まずは次の3つを押さえておきましょう。

Web業界のまとめ

  • 勤務先は、制作会社・一般企業のWeb部門・広告代理店・Webサービス会社・フリーランスに分かれる
  • 制作は、打ち合わせから公開後の運用まで続く
  • 代表的な職種は、ディレクター・デザイナー・エンジニア・マーケターの4つ

業界の話で知らない職種名が出てきたら、この記事に戻って確認してみてください。

よくある質問

Web業界で働くのに、資格や学歴は必要ですか?

この記事で紹介した4つの職種は、どれも特別な学歴や資格を必要としません。ただし、Webデザイナーはデザインの基礎知識と技術が必要です。

職種ごとの入り方は「代表的な職種を知る」で解説しています。

未経験から、いきなりWebディレクターになれますか?

最初からWebディレクターになる人は少数です。Webデザイナーやプログラマーとして実務経験を積んでから、チームを指揮する立場になるのが一般的です。

仕事内容は「Webディレクター」で解説しています。

年収の数値は、そのまま参考にしてよいですか?

目安として見るのがおすすめです。公表されている数値は、その職種だけのものではなく、職種が属する大きな分類全体の統計だからです。

数値の見方は「年収と求人倍率を比べる」で解説しています。

参考にした公式情報

厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)

各職種の仕事内容や入り方、働き方の傾向、年収と有効求人倍率を確認できます。